体操座りと救世主


「…んー…」

あの後、泣き疲れてそのまま眠ってしまったようだ。

辺りは真っ暗。一体何時間寝てたのだろう。

「タケ、おはよ。」

「え?」

目の前に人影。

…誰?暗くてよく見えない。でもこの声は、

「…戸上?」

「そう。おはよ、タケ。」

戸上は笑いを含んだ声でもう一度俺の名前を呼んだ。

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