体操座りと救世主

「…てか戸上、目覚めたんやったらはよ連絡してよ。」

「したよ。」

「え、」

「タケ全然出んもん。爆睡しおったやろ。」

まじか。全然気付かんかった。

「…でも、うち来てるなら起こしてくれたら良かったのに。」

「びっくりさせたくて。」

「戸上が生きとるだけでびっくりやわ。」

愉快そうに笑う戸上。

「文太ー!起きたー?」

「母さん!」

「あんた大事なときにグースカグースカ寝とってからに本当。」

「起こしてくれたら良かったやん!」

「知らんわ。これから戸上くんの家でお祝いやって。」

「え?」

「はよ行くよ!準備しい!」

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