体操座りと救世主

戸上の家に着くと、みんな勢揃いしていた。

「タケさん、こんなときに寝とるとか大物すぎやろ。」

「ヨネ、お前も寝おったやろうが。」

「ヒロくん、それは言わん約束やんー。」

ヨネとナカヤンのやり取りに思わず笑みがこぼれる。

「文ちゃん、これからはいっぱい遊べるな。遊園地行こうな。」

「俺もいっぱい遊んでな!」

雅也と日野はにこにこ笑いながら駆け寄ってきた。

「これ、戸上家のお祝いやろ?なんで俺んとこみんな来るんよ。」

「やって、戸上よりもお前の方が死にそうやったやん。」

え…

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