体操座りと救世主
「戸上よりもタケの方が必死やって引いたほどよ。」
「そんなに!?」
「おん。」
そこにいたみんなが頷いた。あろうことか戸上も頷いている。
「やから、戸上のお祝いと、文ちゃんのお疲れさま会よ。」
「お疲れ、タケちゃん。」
「…ありがとう。」
「文太!美味しそうな料理がいっぱいじゃぞ!」
じいちゃんが腕を引っ張る。
「なんでじいちゃんまで来てんの!」
「わしが龍の置物をもって帰らんかったら、戸上くんは助からんかったんじゃろ?わしも救世主じゃ。いや、むしろわしが救世主じゃ。」
「じいちゃん…」
みんな笑ってる。