体操座りと救世主

「…なんか、龍とか呪いとか、今となっては信じられんよなあ。」

ボソッとナカヤンが呟き、ドキッとした。

「…そうやなあ。」

「でも呪いがなかったら、戸上に出会うこともなかったかもしらんのよな。呪いも解けたしさ、こうやって戸上と仲良くなれたし、結果オーライ?良かったんやない?」

ヨネがあっけらかんと言い放つ。

「まあそうよな。今楽しいし。もうどうでもええわ。あ、ヨネ、うちで旅行の計画立てるんはええけど、夜は7時までしかダメやからな。」

「ええ!」

「嫁おるから。」

「そうよな。迷惑よな。じゃあ奥さんも一緒に旅行行こうや。」

「何故そうなる。」

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