体操座りと救世主
「他は?」
「え?」
「先の約束。他にしとくことはないん?」
俺が言うと、戸上は考え始めた。
「…んー。今までしたことないこといっぱいしたい。タケと一緒にいっぱいしたい。」
「うん。」
「二十歳んなったら、酒飲もうな。」
「うん。」
「俺の方が先に二十歳なるな。」
「俺は横でノンアルカクテル飲むわ。」
「ははっ。二十歳になれるなんて夢みたいや。」
「言うてもまだ先やけん。」
「そやな。」