体操座りと救世主

俺は学食でいつもうどんを食べる。

一番安いから。財布に優しいかけうどん。ちょっとお金があるときは日替わりAランチ。

「文ちゃん!」

「雅也。」

小学校から同じの山崎雅也。学科は違うが、昼飯は一緒に食べる。

今日は雅也の他にもうひとりいた。

「文ちゃん、こいつ同じ学科の日野。」

「よろしくなー。」

へにゃりとした笑顔の日野。

「よかったー。雅也、友達おったんやなー。」

「文ちゃん失礼やん!」

「だって雅也人見知りするからー。俺心配してたんで?」

人付き合いを得意としない不器用な幼なじみに友達がいることを知って安心した。

< 4 / 277 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop