体操座りと救世主
「はよー。」
「あ、ヒロくんー。」
ナカヤンが来た。
「ヨネは何難しい顔しおんぞ。」
「ナカヤンはさ、愛ってなんやと思う?」
「は?愛?なんぞお前。急に愛とか。なんか目覚めたんかタケ。」
「いやー。何かなーとか思って。」
「愛はそりゃあ、あれだろ。」
ナカヤンは俺らより1年多く生きてる。もしかしたら、いいヒントをくれるかもしれない。
「セックス。」
「へ、」
「愛とかセックスだろ。みんなセックスがあるから生まれてきたんだよ。セックスのおかげで今ここにいる。」
「ナカヤン、朝からセックス連呼すんのやめてくれる?」
「せっかく人が愛について語ってんのに。」
「いや、ものすごくいいこと言ってるかもしれないけど、みんながいる教室では自重しようよ。」