体操座りと救世主

「俺の横座るか?」

「え、」

ナカヤンが隣の席に置いてた鞄をどける。

「なん。嫌か。タケの隣がいいんか。じゃあヨネお前俺の隣に移動せえ。」

「おん。いいよ。」

「あ、いや、中山くんの隣でええけど…ええの?」

「は?」

「俺、ここに座ってええの?」

「何言うとん。ここは別に指定席でもなんでもないわ。」

「はよ鞄持っておいでやー。」

ナカヤンもヨネもウェルカム状態だ。2人が来る者を拒まないテキトーな性格で本当よかったと思う。

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