体操座りと救世主
「文ちゃーん。」
「あ、雅也。」
雅也がやってきた。
「今日はみんなと一緒なんや。」
「おん。日野は?」
「先生んとこ行ってから来るって。」
「そうなんや。ここ座る?」
「ありがとう。」
椅子の上の荷物をどける。
「ヨネと紘和くん久しぶりやなあ。入学式以来。」
「そうやなあ。」
3人は楽しそうに笑う。
それから雅也は俺の隣に座る戸上に目を向けた。
「って、噂の王子やん!なんで文ちゃんとおるん!?」
今気付いたんか。のんきすぎるやろ。
「友達になったんよ。」
「へえ。さすが文ちゃんやな。」