体操座りと救世主
雅也はまじまじと戸上を見る。
「おい雅也。」
「俺、山崎雅也な。よろしく。」
「あ、戸上です。よろしく。」
雅也はニコッと笑って鞄から財布を出した。
「さー!何食おうかな!」
雅也の興味は戸上から昼食の方に変わった。
「タケちゃーん!」
雅也がご飯を買いに行っているとき、日野がやってきた。
「おつかれー。」
「雅也は?」
「今並んどるよ。あ、これ俺の友達の米本と中山と戸上。こいつは雅也の友達の日野。」
「「「よろしくー。」」」
「あ、よろしくー。…って戸上やん!」
日野は目を見開き驚いている。
「なんで!てか俺んこと覚えとる?」
「覚えとるよ。高校んとき同じクラスやったよな?」
「覚えられとった!さあ!昼何食べよう!ここええ?」
「ええよ。」
ナカヤンが頷くと、日野は鞄を置いた。
日野はお腹をさすりながら列に並んだ。