体操座りと救世主

「あ…そうやった!お化けがな!怖くてな!俺!お化けに殺されると思って!」

「…はい?」

ヨネの話を聞くと、怖いのが苦手なのに心霊番組を見てしまって、怖くなってお風呂も入れないし、誰もいないのに人の気配がして、恐怖で動けなくなって俺に連絡したとのことだった。

「…ごめん、タケさん。」

「あっはは!なんなんお前!おもしろ!ヨネやっぱり面白いな!」

「え、」

「脱衣所におってやるけんはよ風呂入りいや。」

「えっ!いや!今日は入らん!怖いもん!」

「汗びっしょりかいたやろ。汚い。はよ入りー。」

俺はヨネを風呂場に押し込んだ。

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