体操座りと救世主

「いややー!タケさん怖いー!髪洗いおるとき絶対背後に誰かおるもんー!」

「おらんって!もう!俺が頭洗ってあげるけんはよ服脱いで!」

そこまで言うとヨネはしぶしぶ服を脱いだ。

俺はズボンを捲り上げてヨネと一緒に風呂場に入る。

椅子に座ったヨネの頭にお湯をかけて頭を洗う。

「かゆいとこないですかー。」

「耳の上らへん。」

「ははっ。しっかり主張はするんや。」

ヨネを洗っていると俺の服が濡れた。まあ夏だし乾くか。

「そういや、ヨネお前実家帰っとったんやないん?」

「帰っとったけど、バイトしようかなーと思って昨日こっち戻ってきた。」

「そうなんや。」

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