ありがと。
医師からの宣告


「えーっと、非常に言いにくいのですが、成瀬さんの病名は癌です。」





あたしは成瀬かのん17才。
最近風邪気味で病院に来た。



そしたら医師に癌だと宣告された。
あまりの衝撃に声が出ない。



医師はそんなあたしの様子を気にする事もなく淡々と説明を続けた。
せっかくの説明もろくに頭に入ってこない。




「・・・ですから、抗癌剤を投与すれば治るかもしれません。」


「・・・ほ…本当ですか!?本当に抗癌剤を打てば治るんですか?!」


ボーっと聞いてたあたしは“治る”その一筋の希望に大きく反応した。
だけど医師は冷静に口を開いた。





「ぇえ。治ります。ですが、それは約30%の確率です。」





30%・・・。
あたしは治る確率の低さに愕然とした。
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