とけない気持ち
結衣は完全に遥を好きになっていた。

そして、遥もじわじわと恋心が芽生えていく。




また、結衣のメールの着信音がなった。

遥からかな、と期待してメールを開く。

「結衣さ、俺と付き合う気ない?」

ケータイ片手にフリーズ。

嬉しいよりも先にパニックがきた。

罰ゲームじゃないか、冗談じゃないか、と不安になってしまって。

「えっと、本気?」

遥にしては珍しく、返信の間があいた。

心臓がドキドキとうるさいし、落ち着かない。

はやく、はやく...とケータイを握りしめていた。

「うん、本気」

結衣は少し迷いながら、

「う、ん」

と、微妙な返事を送った。
< 3 / 35 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop