桜散るココロは…
Step3***END
Step2**
「放課後4時10分この教室で待ってて。」
胸のドキドキが止まらない。
落ち着け俺っ!
ほんの少しの我慢だから。
ユイカは、少しだけうつむき、
コクン…とうなずいた。
やはり、俺を幼なじみとしか…。
胸がいたい。。。
--放課後
「帰ろっか。」
「うん。」
教室に入った時、
ユイカを見て何も言えなくなって、
出てきた言葉は、「帰ろう。」
何やってるんだ俺っ!
何の為に呼び出したんだよ!
とか、思っても足は帰り道に進んでいる
自転車の後ろにユイカを乗せ、
坂道を登る。
風が、背中を押す。
キキーッ!
急ブレーキをかけ、
俺は帰り道と反対の桜へ向かった。
「どこに行くのっ⁉」
ユイカは、この道も、あの桜も、
覚えて無いのだろうか…。
「…くそっ!」
俺は全力でペダルをこぐ。
そして、あの桜の前で-----
「…俺じゃダメですか?
桜が嫌いな貴女が、誰より…」
大好きだよ。
ユイカは、またうつむく。
…ダメか…
「ユウ…」
「…」
「私も…ずっと好きだった///
言ってくれるの待ってたよ。
でも、言ってくれなくて、
ユウは、私を幼なじみとしか
思ってないと…だから…」
えっ?…コレって…
「これからは、私の事、
幼なじみと思わないでね////」
ドキッ。
2人で見上げた桜は、
花びら一枚散らず、
満開になっていた。
END