お茶の香りのパイロット
アルミスはディーナとカイウをはじきとばすようにして、フィアの後を追った。
(くっ、ずっと不安に思ってたことがある意味的中しているなんて思ってもみなかった。
カイウのヤツ・・・どんな小さなことも報告するように言っておいたのに・・・。
長時間2人で同じ部屋にこもっていただと・・・ゲームをしてただと・・・あのマーティーがそんなわけない!
あ~~~すごく腹立たしい!)
「あれ・・・方向からして格納庫だと思ったのに違ったのかな?
ラーガ、アフィニ、フィアを見ませんでしたか?」
「先ほどマスターは私を撫でておられましたが、また出て行かれましたわ。」
「出て行った?・・・そう、ありがと、アフィニ。」
他のスタッフにフィニの居場所をきいてまわると、カフェ側の庭に行ったというので、アルミスは庭へと出てみた。
フィニはエプロン姿でカフェから見える小さな庭の植物に水やりをしていた。
ホッとしたアルミスは声をかけた。
「最近、私が水やりに出たら誰かが水をあげてくれてるなぁって思ってたんだけど、フィアが水やりしてくれていたんですね。」
「傷を負っているのに、設計図とにらめっこしたり、会議ばかりの人は水やりのことなんて気がまわらないんだとばかり思ってましたけど。」
「そんなことはないよ。君がいないときだって何も枯れてはいないでしょう?
さっきは・・・ごめん。
君に話をフリ過ぎたね。
ほんとにびっくりした・・・ディーナがあの姿であんなに過激なことを言いだすなんて思わなかったから、困ってしまった。
ディーナもフィアも結果的に傷つけてしまって・・・申し訳ない。
けど・・・私は嘘は言えないのはわかってくれますよね。
女性を戦闘には出したくないんです・・・ほんとに。
君の場合は、乗ってもらわないと狙われるから専用機を作って、絶対に私が守ろうと思ったけれど・・・ディーナは最前線のど真ん中で戦ってもらうことになるし、ラーガでは守れない。」
「私も最前線に出ます・・・それなら。」
「だめだ!アフィニは狙い撃ちされる。」
「じゃ、私も機動型のに乗り換えて戦うとか。」
「だからいけません!フィアは支援型でもおとなしくしていてほしいんです。」
「だって、それじゃディーナさんに好き放題言われっぱなしになるじゃないですか。
いくら、ラーガとアフィニの言葉がわかっても戦いに勝たないと足手まといです。
厄介者です。」
「厄介者でも足手まといでもおとなしくしなさい!
それでも文句をいうなら、私と戦って勝ってから主張してください。」
「そんなぁ・・・。」
「私のパイロットとしての実力はおわかりですよね。
いくら、開発に没頭している科学者でも私は運動神経もいい方ですよ。
戦ってアフィニに大怪我をさせますか?」
「う・・・でも・・・私はこのままじゃずっとディーナに言い返せない。
前衛じゃなくても、役にたつことを証明できなきゃ。
普通の訓練だけじゃ、実力もさほどあがらないし・・・。」
「フィアはディーナに張りあう必要なんてありません。
私はディーナをパイロットとしてまだ認めていません。
もっと私を信頼してください。
頼って、あまえてくれていいんです。」
「イヤです!」
「えっ・・・ぇぇぇえええええ!どうして?」
「これは女どうしの問題です。
あ、たった今決めました。
私、ラーガと戦います。
自分の実力を知るためにも負けを恐れていては、この先強くなれるわけはないし、私やります!
これからスタンバイしますから、私と戦ってください。」
(くっ、ずっと不安に思ってたことがある意味的中しているなんて思ってもみなかった。
カイウのヤツ・・・どんな小さなことも報告するように言っておいたのに・・・。
長時間2人で同じ部屋にこもっていただと・・・ゲームをしてただと・・・あのマーティーがそんなわけない!
あ~~~すごく腹立たしい!)
「あれ・・・方向からして格納庫だと思ったのに違ったのかな?
ラーガ、アフィニ、フィアを見ませんでしたか?」
「先ほどマスターは私を撫でておられましたが、また出て行かれましたわ。」
「出て行った?・・・そう、ありがと、アフィニ。」
他のスタッフにフィニの居場所をきいてまわると、カフェ側の庭に行ったというので、アルミスは庭へと出てみた。
フィニはエプロン姿でカフェから見える小さな庭の植物に水やりをしていた。
ホッとしたアルミスは声をかけた。
「最近、私が水やりに出たら誰かが水をあげてくれてるなぁって思ってたんだけど、フィアが水やりしてくれていたんですね。」
「傷を負っているのに、設計図とにらめっこしたり、会議ばかりの人は水やりのことなんて気がまわらないんだとばかり思ってましたけど。」
「そんなことはないよ。君がいないときだって何も枯れてはいないでしょう?
さっきは・・・ごめん。
君に話をフリ過ぎたね。
ほんとにびっくりした・・・ディーナがあの姿であんなに過激なことを言いだすなんて思わなかったから、困ってしまった。
ディーナもフィアも結果的に傷つけてしまって・・・申し訳ない。
けど・・・私は嘘は言えないのはわかってくれますよね。
女性を戦闘には出したくないんです・・・ほんとに。
君の場合は、乗ってもらわないと狙われるから専用機を作って、絶対に私が守ろうと思ったけれど・・・ディーナは最前線のど真ん中で戦ってもらうことになるし、ラーガでは守れない。」
「私も最前線に出ます・・・それなら。」
「だめだ!アフィニは狙い撃ちされる。」
「じゃ、私も機動型のに乗り換えて戦うとか。」
「だからいけません!フィアは支援型でもおとなしくしていてほしいんです。」
「だって、それじゃディーナさんに好き放題言われっぱなしになるじゃないですか。
いくら、ラーガとアフィニの言葉がわかっても戦いに勝たないと足手まといです。
厄介者です。」
「厄介者でも足手まといでもおとなしくしなさい!
それでも文句をいうなら、私と戦って勝ってから主張してください。」
「そんなぁ・・・。」
「私のパイロットとしての実力はおわかりですよね。
いくら、開発に没頭している科学者でも私は運動神経もいい方ですよ。
戦ってアフィニに大怪我をさせますか?」
「う・・・でも・・・私はこのままじゃずっとディーナに言い返せない。
前衛じゃなくても、役にたつことを証明できなきゃ。
普通の訓練だけじゃ、実力もさほどあがらないし・・・。」
「フィアはディーナに張りあう必要なんてありません。
私はディーナをパイロットとしてまだ認めていません。
もっと私を信頼してください。
頼って、あまえてくれていいんです。」
「イヤです!」
「えっ・・・ぇぇぇえええええ!どうして?」
「これは女どうしの問題です。
あ、たった今決めました。
私、ラーガと戦います。
自分の実力を知るためにも負けを恐れていては、この先強くなれるわけはないし、私やります!
これからスタンバイしますから、私と戦ってください。」