お茶の香りのパイロット
ワガンが友を呼ぶ宝石という宝石についてアルミスとスタッフ全員で会議が持たれた。

ワガンとフィアとの共通点。
つながりのある人物は違えども、誰かのために涙が枯れるまで泣いた過去があった。

そしてアルミスも姉のことで泣き暮らした過去がある。


「私の宝石はどこにある?
2人の話からすれば、私も宝石を持っているはず・・・なのに手元にないとは・・・。」


宝石の在り処に悩むアルミスにみんな、あせらなくても宝石の効果はあるのだから気にしない方がいいと諭していた。


「確かに、宝石がなくても私にはラーガたちと付き合ってきていますけど・・・1つとても気になることがあるんです。」


「気になるって?」


フィアがキョトンとして聞き返すと、


「ものすごく私が君に魅かれているのはどうしてなのか?
最初は一目ぼれとか恋愛の類だとばかり思っていました。

もちろん、フィアのことは大好きなのですが・・・異常っていうか、こんなこと言いにくいというか・・・。」


「何なの?イジイジしてないではっきり言ってくれなきゃわかんないじゃない!アルミス!」


「君を食べたい。いや、抱きたい。・・・つ、つまり君とセックスしたい。
いや、中身が知りたい・・・うう。どう表現すればいいんだ!
とにかく君の体を調べたいんだ。」


「やだ、セクハラじゃない・・・。」


「だ、だから違うって!そういういやらしい発想とは別の、純粋に私の体が君の体に魅かれているというか・・・ごめん、とりあえず少しだけ!」


アルミスはフィアを医務室へ連れて行き、ベッドに押し倒すとフィアの下着ごしに手を動かしたり、抱きしめたりした。



「あ、アルミス!ちょっとぉーーーーやめて。こういうのまだダメって言ったでしょ。
やだ・・・やめてったら。いやぁ!!!」


フィアが泣き叫ぶのもよそに、アルミスがフィアの下腹部を触った途端、フィアの体内から閃光が発された。


「うわぁ!!!」


「い、痛い!い、いやぁーーー!痛いわ。お腹が火傷したように熱くて痛い!」


「まさか・・・。ここに私の持つべき宝石があるんじゃ・・・。」


「うう・・・アルミス・・・助けて。い、痛いっ。痛いよぉ!ああっ。」



「フィア、私の肩に手をまわして大きく息を吸ったり吐いたりを繰り返して。
それから体を私に預けて、痛いだろうけど力を入れないで!」


「や、やだ・・・そんなことしたくない!」


「しなきゃ、お腹に大きな穴があいて死んでしまうよ!
痛いとか、はずかしいとか言ってないで、言うことをきけ!」


「きゃっ!・・・いたっ・・・わかったわよ。
肌をあわせるだけよ、変なもの入れたりしたら殺してやるから!」


「えっ・・ええっ・・・わかったから言うとおりにして。
(とにかく私の推理が当たっているのなら、光る部分の肌を密着させれば・・・)


ピカッ!!!ピッビビビッピカーーーーーッ!


「ああっ・・・アルミス、助け・・・あんっ・・・そんなっ・・・」


「うっ・・・くっ・・・ああ・・・はぁはぁ・・・こんなことは・・・」
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