お茶の香りのパイロット
黒き翼の騎士
ディーナはラーガのいるところまでいくと意識を集中させて声をかけてみた。
「ラーガさん、私の呼びかけが聞こえたらお返事くださいませんか?」
「とうとう来たのか。これから精進しろよ。」
「そ、それだけ!?
私もフィアと同じ能力を身に着けて、私の愛機ディッドとも話せるようになったんですよ。」
「そうか。」
「ワガンのヤーガンとともに機動力をいかした前衛で活躍しますから、援護お願いしますね。」
「まだ、おまえは訓練の途中だろ。
明日の出撃もヤーガンが探りをいれるだけになっているはずだが?」
「アルミス様が調整してくだされば、今日中に慣らして明日には間に合います。
フィアやワガンより私の方が操縦技術は上ですから。」
「練習は積めばいいが、アルミスやナオヤの命令には従うのだぞ。」
「わかってます。ところで、アルミス様はどこにおられるんです?」
「さあな。寝てるのかもしれん。
全機体の調整は大変だからな。アルミスから出てくるまでそっとしておいてやれ。」
「お休み中なら仕方ない。
もう少し待ってみますわ。」
(主が無防備でいい加減だと俺の苦労もたえないな。
まぁ・・・アルミスを部屋までたどられて、修羅場になってしまってはもっと面倒だからな。
フィア・・・聞こえるか?)
(・・・ら、ラーガ・・・!ちょっ、ちょっと・・・待って・・・はぁ・・・あっ・・・ごめんなさい。
用事はもう少し後に・・・やん・・・あ、アルミスったら・・・。)
(バカ主に伝えてやってくれ、もうすぐそっちへディーナがおまえを訪ねて行くとな。)
(えっ!!すぐに・・・伝えるわ。ありがと・・・ラーガ。)
ラーガの呼びかけもあって、フィアはすぐにアルミスの部屋を出て自室にもどり、アルミスはシャワーをあびてから身支度を整えて格納庫へと移動した。
「ラーガ・・・機転をきかせてくれたようでありがとう。」
「俺はフィアを悲しませたくないから伝えたまでだ。」
「へぇ、あなたがそんなにフィアを気にかけてるとは思いませんでしたがね・・・。」
「バカな主の分までよくケアしてもらっているんでな。
俺はおまえのように、いやらしい欲望は持たないから、フィアとはいつも平常心で付き合えるのだ。」
「平常心ねぇ。いつのまにか心まで持つようになったんですねぇ。
で、ディーナが私に何の用なんでしょうか?」
「ディーナと話をした。つまり・・・」
「何か悲しいことが起きて、宝石を手にしたってことですね。
わかりました。彼女のディッドの調整を早く仕上げましょう。」
「アルミス・・・!」
「まだ何か?」
「フィアを・・・守ってくれ。」
「ん?いつも守る努力はしていますよ。・・・・・!?何か感じるのですか?」
「ビジョンがよく見えない。
だが・・・フィアが誰かに連れていかれそうに思える。」
「連れていかれる?誰だ!どんな目的で彼女をさらおうとするのだ?」
「さらうのか出かけるのかもわからんが・・・行ってしまう。」
「私が行かせません。必ず守ります。
もし、詳しいビジョンが見えたら私に知らせてください。
寝てる時でも起こして知らせてください。」
「ああ、わかった。」
「ラーガさん、私の呼びかけが聞こえたらお返事くださいませんか?」
「とうとう来たのか。これから精進しろよ。」
「そ、それだけ!?
私もフィアと同じ能力を身に着けて、私の愛機ディッドとも話せるようになったんですよ。」
「そうか。」
「ワガンのヤーガンとともに機動力をいかした前衛で活躍しますから、援護お願いしますね。」
「まだ、おまえは訓練の途中だろ。
明日の出撃もヤーガンが探りをいれるだけになっているはずだが?」
「アルミス様が調整してくだされば、今日中に慣らして明日には間に合います。
フィアやワガンより私の方が操縦技術は上ですから。」
「練習は積めばいいが、アルミスやナオヤの命令には従うのだぞ。」
「わかってます。ところで、アルミス様はどこにおられるんです?」
「さあな。寝てるのかもしれん。
全機体の調整は大変だからな。アルミスから出てくるまでそっとしておいてやれ。」
「お休み中なら仕方ない。
もう少し待ってみますわ。」
(主が無防備でいい加減だと俺の苦労もたえないな。
まぁ・・・アルミスを部屋までたどられて、修羅場になってしまってはもっと面倒だからな。
フィア・・・聞こえるか?)
(・・・ら、ラーガ・・・!ちょっ、ちょっと・・・待って・・・はぁ・・・あっ・・・ごめんなさい。
用事はもう少し後に・・・やん・・・あ、アルミスったら・・・。)
(バカ主に伝えてやってくれ、もうすぐそっちへディーナがおまえを訪ねて行くとな。)
(えっ!!すぐに・・・伝えるわ。ありがと・・・ラーガ。)
ラーガの呼びかけもあって、フィアはすぐにアルミスの部屋を出て自室にもどり、アルミスはシャワーをあびてから身支度を整えて格納庫へと移動した。
「ラーガ・・・機転をきかせてくれたようでありがとう。」
「俺はフィアを悲しませたくないから伝えたまでだ。」
「へぇ、あなたがそんなにフィアを気にかけてるとは思いませんでしたがね・・・。」
「バカな主の分までよくケアしてもらっているんでな。
俺はおまえのように、いやらしい欲望は持たないから、フィアとはいつも平常心で付き合えるのだ。」
「平常心ねぇ。いつのまにか心まで持つようになったんですねぇ。
で、ディーナが私に何の用なんでしょうか?」
「ディーナと話をした。つまり・・・」
「何か悲しいことが起きて、宝石を手にしたってことですね。
わかりました。彼女のディッドの調整を早く仕上げましょう。」
「アルミス・・・!」
「まだ何か?」
「フィアを・・・守ってくれ。」
「ん?いつも守る努力はしていますよ。・・・・・!?何か感じるのですか?」
「ビジョンがよく見えない。
だが・・・フィアが誰かに連れていかれそうに思える。」
「連れていかれる?誰だ!どんな目的で彼女をさらおうとするのだ?」
「さらうのか出かけるのかもわからんが・・・行ってしまう。」
「私が行かせません。必ず守ります。
もし、詳しいビジョンが見えたら私に知らせてください。
寝てる時でも起こして知らせてください。」
「ああ、わかった。」