お茶の香りのパイロット
フィアがそういった途端、ナオヤが割って入るようにしてフィアに言った。
「王室がとった行動を責めてるんだろう?
多くの兵を失い、タンガと組んで追い出された人民もいっぱいいる。
だが・・・彼は・・・アルミスはちょっと事情が違うんだ!
アルミスは王位継承権は2位ではあるが、王や王妃とは血縁じゃないんだ。
王室の実子にあたるのは、1位のアーティラスだけ。
アルミスは王妃が子を産めなくなった体になったため、王様が友人の子をもらって養子にしたんだ。」
「なんですってぇ!
どうして、そんなことに・・・。」
「よくあることさ。アーティラスが王にふさわしくない場合を考えてだな。
俺は、王宮の補修係の息子だったからアーティラス王子がどんな人物だか知っているが、彼は体が弱く、両親はかなり過保護だった。
だから、使用人にを時折ストレス解消の道具のように扱ったこともある。
俺も、アーティラスに泥の塊をよくぶつけられたものだった。」
「ええっ!そんな・・・」
「そんなときだった。アルミスと出会ったのは・・・。
正規の王室一族には内緒で、自分の浴室を貸してくれたり、傷薬を塗ってくれたりしてくれたものさ。
自分だって決して優遇されていたわけではないのにね。
だから、俺はアルミスから絶対離れないと思ってついてきたんだ。」
「そうだったんですか・・・。
でも、アルミスはロボットで平和な国を・・・って決心したみたいだし・・・。」
「ああ、それは俺たちメカニック班も、ここで働かせてもらってるスタッフみんなが彼を中心としたこの地で生きるという小さな幸せを夢見ているからね。
そして、君も逃げてたどり着いたんだろ?」
「はい。匿ってほしいって飛び込んだのは喫茶店だったはずなのに・・・もうびっくりです。」
「だろうな。けど、君はもう選ばれてしまった。
アルミスは、君のために専用のロボットを完全に作り上げる。
そのために今から実験するんだ。」
「私のロボット?
もしかして、それってラーガみたいにしゃべったりするんですか?」
「たぶんな。アルミスは天才なのはもちろんだが、この世界の人が持つ精神的人間の力を感じることができるんだ。
さっき、確かめたら君はとってもその才があるらしい。」
「まぁ・・・。」
「そろそろ私に対しての怒りがおさまったのなら、私に協力してくれないかな?・・・フィア。」
「あっ・・・ごめんなさい。
アルミス様に私、謝らないといけなかったのに。」
「だ~か~~ら~~~、フィアはアルミス様なんて言ってもらっては困るよ。
アルミスでいいから。
対等のパートナーパイロットになるんだから・・・ねっ。」
「でも・・・。」
「そう思ってもらわないと、君の相棒はできあがらないんです。
だから、私の言うことをきいてください。」
「はい。そういうことなのでしたら。」
「じゃ、実験を始めるよ。
まずはフィアの運動能力から調べていきます。
私がボールを投げるので、ひたすら避けてください。
やわらかいので当たっても怪我をしませんが、避けることが目的ですから避けてください。」
「はい、どうぞ!」
それから、アルミスはフィアの跳躍力、瞬発力、腕力、知力などのテストをしていった。
全部の実験とデータ入力が終わった頃には夕食前になっていた。
「お疲れ様でした。フィア、シャワーでもあびて先に食事をしてきてください。
そのあとまた、ここへきてください。」
「はい、でも・・・アルミスは?」
「私もちょっとデータをまとめてから食事をしますから・・・。
ご一緒できなくて残念ですが、君にいい報告をしたいですからね。
楽しみにやってきてください。」
「はい。」
「王室がとった行動を責めてるんだろう?
多くの兵を失い、タンガと組んで追い出された人民もいっぱいいる。
だが・・・彼は・・・アルミスはちょっと事情が違うんだ!
アルミスは王位継承権は2位ではあるが、王や王妃とは血縁じゃないんだ。
王室の実子にあたるのは、1位のアーティラスだけ。
アルミスは王妃が子を産めなくなった体になったため、王様が友人の子をもらって養子にしたんだ。」
「なんですってぇ!
どうして、そんなことに・・・。」
「よくあることさ。アーティラスが王にふさわしくない場合を考えてだな。
俺は、王宮の補修係の息子だったからアーティラス王子がどんな人物だか知っているが、彼は体が弱く、両親はかなり過保護だった。
だから、使用人にを時折ストレス解消の道具のように扱ったこともある。
俺も、アーティラスに泥の塊をよくぶつけられたものだった。」
「ええっ!そんな・・・」
「そんなときだった。アルミスと出会ったのは・・・。
正規の王室一族には内緒で、自分の浴室を貸してくれたり、傷薬を塗ってくれたりしてくれたものさ。
自分だって決して優遇されていたわけではないのにね。
だから、俺はアルミスから絶対離れないと思ってついてきたんだ。」
「そうだったんですか・・・。
でも、アルミスはロボットで平和な国を・・・って決心したみたいだし・・・。」
「ああ、それは俺たちメカニック班も、ここで働かせてもらってるスタッフみんなが彼を中心としたこの地で生きるという小さな幸せを夢見ているからね。
そして、君も逃げてたどり着いたんだろ?」
「はい。匿ってほしいって飛び込んだのは喫茶店だったはずなのに・・・もうびっくりです。」
「だろうな。けど、君はもう選ばれてしまった。
アルミスは、君のために専用のロボットを完全に作り上げる。
そのために今から実験するんだ。」
「私のロボット?
もしかして、それってラーガみたいにしゃべったりするんですか?」
「たぶんな。アルミスは天才なのはもちろんだが、この世界の人が持つ精神的人間の力を感じることができるんだ。
さっき、確かめたら君はとってもその才があるらしい。」
「まぁ・・・。」
「そろそろ私に対しての怒りがおさまったのなら、私に協力してくれないかな?・・・フィア。」
「あっ・・・ごめんなさい。
アルミス様に私、謝らないといけなかったのに。」
「だ~か~~ら~~~、フィアはアルミス様なんて言ってもらっては困るよ。
アルミスでいいから。
対等のパートナーパイロットになるんだから・・・ねっ。」
「でも・・・。」
「そう思ってもらわないと、君の相棒はできあがらないんです。
だから、私の言うことをきいてください。」
「はい。そういうことなのでしたら。」
「じゃ、実験を始めるよ。
まずはフィアの運動能力から調べていきます。
私がボールを投げるので、ひたすら避けてください。
やわらかいので当たっても怪我をしませんが、避けることが目的ですから避けてください。」
「はい、どうぞ!」
それから、アルミスはフィアの跳躍力、瞬発力、腕力、知力などのテストをしていった。
全部の実験とデータ入力が終わった頃には夕食前になっていた。
「お疲れ様でした。フィア、シャワーでもあびて先に食事をしてきてください。
そのあとまた、ここへきてください。」
「はい、でも・・・アルミスは?」
「私もちょっとデータをまとめてから食事をしますから・・・。
ご一緒できなくて残念ですが、君にいい報告をしたいですからね。
楽しみにやってきてください。」
「はい。」