お茶の香りのパイロット
セイラーガ誕生
ルイリードはアルミスの店を後にして、帰宅するとすべてをフィアに話した。
「ルイがアルミスのお兄さん・・・!
アーティラスとアルミスも兄弟って・・・うっ、ややこしい。」
「簡単だって。
俺とアルミスは親父が同じ。
親父は産婦人科医で、俺の母は助産師だったんだけど患者さんのところへ行く途中に交通事故で死んでしまったんだ。
その後、親父の恩師からの紹介もあって後妻をもらうことになって生まれたのがアルミスだ。
でも、継母は村の地味な生活を嫌って、こっそり社交界へ出て行ってこともあろうに国王の目に留まったというわけさ。
上品さに欠ける俺は親父と残され、自分にそっくりなアルミスを連れて王宮へと行ったんだ。」
「アルミスは王様の実子ではなかったのね。」
「ああ。アーティラスは王位継承権1位だけれど、当時は体の不調をよく訴えていて後継者はアルミスの方がいいとか声があがりだしていた。
そんなときだ・・・大きな戦争が始まった。
俺は戦争の真っ只中にあって産まれてくる子どもたちを親父といっしょにとりあげていた。
でも、病院まで標的になってきた時は俺が戦うしかなかったんだ。
そのときに・・・アーティラスは・・・あいつは俺の体と魔力の一部を奪って逃げた。
あいつは俺にとって仇だ。」
「アルミスは驚いたでしょう?
いきなり、敵だと思っていた人物から兄と打ち明けられて、記憶をとりもどして、力をもてあまして・・・。」
「ああ、話して理解してもらうまでは、俺はあいつにとって憎んでも憎み切れない敵だったんだから仕方がないさ。
けど、約束してくれたよ。
君と、俺たちの子のこと・・・。俺が死んだらアルミスが引き受けてくれると言ってくれたよ。
優しすぎる弟が、アーティラスとどこまで渡り合えるかはわからないけれど、俺とセイの命は背負う気になってくれた。
それだけでも、俺の肩の荷は軽くなったよ。」
「ルイ、私たちの赤ちゃんを見て上げてね。約束よ。」
「ああ。我が子を見てからでないと心起きなくアーティラスの手下を一掃しに行けないからな。
フィアも、俺の大切な跡取り息子を無事に産んでくれよ。」
「了解!夫婦の共同作業で出産までこなしてしまうなんてほんとにステキよ。
男の子だってわかっているなら、名前を考えて用意していてもいいんじゃない?」
「いや、息子の名前は・・・アルミスにつけてもらうつもりなんだ。
その方が、きっと愛着をもってもらえると思うから。
だめかな?」
「いいえ、いい案だと思うわ。
アルミスは名づけ親になるのね。でも・・・私、どんな顔して会ったらいいのかわからないの。」
「何も心配はいらないって。
アルミスは君にとっての印象そのままの彼だと思うよ。
出産に立ち会うためにやってくると言っていた。」
「えっ・・・ぇぇええええ!!そんな・・・ちょっとぉ!」
「大丈夫だって、俺たち3人で今さら恥ずかしがる間柄でもないだろう。
赤ん坊をとりあげて処置するのは俺だし、アルミスは君を応援するだけだ。
俺たち3人の息子になるのだからな。」
「でも・・・。わかったわ。」
「うん、心配はいらないよ。
子どもが生まれたら、君はがんばって育てることだけに集中して。
俺の息子はきっと、俺譲りの偉大な力で父のアルミスを最強の王にしてくれるはずだからな。
あはは・・・楽しみだなぁ。」
「ルイリード・・・。ありがと。偉大な力を持つ息子とご対面してもらわなきゃね。」
「ルイがアルミスのお兄さん・・・!
アーティラスとアルミスも兄弟って・・・うっ、ややこしい。」
「簡単だって。
俺とアルミスは親父が同じ。
親父は産婦人科医で、俺の母は助産師だったんだけど患者さんのところへ行く途中に交通事故で死んでしまったんだ。
その後、親父の恩師からの紹介もあって後妻をもらうことになって生まれたのがアルミスだ。
でも、継母は村の地味な生活を嫌って、こっそり社交界へ出て行ってこともあろうに国王の目に留まったというわけさ。
上品さに欠ける俺は親父と残され、自分にそっくりなアルミスを連れて王宮へと行ったんだ。」
「アルミスは王様の実子ではなかったのね。」
「ああ。アーティラスは王位継承権1位だけれど、当時は体の不調をよく訴えていて後継者はアルミスの方がいいとか声があがりだしていた。
そんなときだ・・・大きな戦争が始まった。
俺は戦争の真っ只中にあって産まれてくる子どもたちを親父といっしょにとりあげていた。
でも、病院まで標的になってきた時は俺が戦うしかなかったんだ。
そのときに・・・アーティラスは・・・あいつは俺の体と魔力の一部を奪って逃げた。
あいつは俺にとって仇だ。」
「アルミスは驚いたでしょう?
いきなり、敵だと思っていた人物から兄と打ち明けられて、記憶をとりもどして、力をもてあまして・・・。」
「ああ、話して理解してもらうまでは、俺はあいつにとって憎んでも憎み切れない敵だったんだから仕方がないさ。
けど、約束してくれたよ。
君と、俺たちの子のこと・・・。俺が死んだらアルミスが引き受けてくれると言ってくれたよ。
優しすぎる弟が、アーティラスとどこまで渡り合えるかはわからないけれど、俺とセイの命は背負う気になってくれた。
それだけでも、俺の肩の荷は軽くなったよ。」
「ルイ、私たちの赤ちゃんを見て上げてね。約束よ。」
「ああ。我が子を見てからでないと心起きなくアーティラスの手下を一掃しに行けないからな。
フィアも、俺の大切な跡取り息子を無事に産んでくれよ。」
「了解!夫婦の共同作業で出産までこなしてしまうなんてほんとにステキよ。
男の子だってわかっているなら、名前を考えて用意していてもいいんじゃない?」
「いや、息子の名前は・・・アルミスにつけてもらうつもりなんだ。
その方が、きっと愛着をもってもらえると思うから。
だめかな?」
「いいえ、いい案だと思うわ。
アルミスは名づけ親になるのね。でも・・・私、どんな顔して会ったらいいのかわからないの。」
「何も心配はいらないって。
アルミスは君にとっての印象そのままの彼だと思うよ。
出産に立ち会うためにやってくると言っていた。」
「えっ・・・ぇぇええええ!!そんな・・・ちょっとぉ!」
「大丈夫だって、俺たち3人で今さら恥ずかしがる間柄でもないだろう。
赤ん坊をとりあげて処置するのは俺だし、アルミスは君を応援するだけだ。
俺たち3人の息子になるのだからな。」
「でも・・・。わかったわ。」
「うん、心配はいらないよ。
子どもが生まれたら、君はがんばって育てることだけに集中して。
俺の息子はきっと、俺譲りの偉大な力で父のアルミスを最強の王にしてくれるはずだからな。
あはは・・・楽しみだなぁ。」
「ルイリード・・・。ありがと。偉大な力を持つ息子とご対面してもらわなきゃね。」