お茶の香りのパイロット
アルミスはフィアにルイフィスを30分の間、10才の少年になってもらう計画を話した。
フィアは半信半疑で、いくら魔力が強くなったアルミスでもそんな魔法使いのおばあさんのような夢魔法が使えるのか信じがたかった。
「これができなきゃ、私たちのチームは終わりだ。
全員死ぬことになる。
そして、まだ見ぬ他地域の英雄たちに平和を願うしかなくなってしまうんだ。
だが、実験しているヒマなんて私たちにはもうない。
ドールは驚くべき量産をされているから、実験こそが実戦だ。
そのために、フィア・・・君には精いっぱいの母の愛をルイに注いでもらう。」
「もちろんよ。」
「それと・・・今夜、私の寝室にきてほしい。
申し訳ないけど、これは命令です。
誤解があっては苦痛しか得られないから正直に言います。
私はフィアが好きです。
ルイリードに取られたくなかった。
ずっと愛していたし、今も愛している。
君は私を愛してくれますか?
ルイリードのことが頭をよぎっても、忘れられなくてもかまいません。
これも命令です。
私を愛してください。
それが、母の封印から解けた私の魔力を全力で発動させるカギとなるのです。
もちろん、ルイフィスにも明日、丁寧に何度も説明します。
まだ2才の彼に10才になってもらう覚悟をしてもらい、この父を信頼してもらうしかありません。
じつは・・・今少し不安です。
ルイフィスは実の父しか受け入れられないのではないかってね。
命令なんてことを言えば、彼は反発してしまうかもしれない。
それでも、このアルミスを父として信じてもらわなくてはならない。
だから、君の協力が必要なのです。
なんか・・・脅迫めいたようにきこえますね。
私が嫌になりそうではありませんか?」
アルミスの真剣なまなざしを受けて、フィアは首を横にふった。
「その命令は喜んでお受けします。
一時はあなたに攻撃までくわえたことのある、私を精いっぱい愛すると言ってくださるんだもの。
私が嫌なわけありません。
ただ、私もルイフィスの気持ちについては不安なの。
だからお願い、アルミス・・・私に彼を守る力と勇気を与えてください。」
「ああ、私にできることはすべてフィアにあげる。
以前の私とはかなり違うと思うから、驚かないでほしい。
あ・・・そんな顔をしないで。怖がらせるつもりはないんだ。
思う存分、君を愛させてほしい。
今はとりあえず、約束のキスをしておきたい。」
「ええ・・・ん・・・?うう・・・んふっ・・・あっ・・」
(何、この温かさ?口から私の胸にすごい勢いで全身を火照らせてしまうような気が押し込まれるわ。
体じゅうが熱い・・・。だめ、こんなことでは夜まで待てないくらいよ。
アルミスの魔力がこんなに私を熱くしてしまうなんて・・・。
ああ、腰がひけてしまう・・・早く離れなきゃ、私は今すぐはしたない行動をとってしまいそう。)
「ごめん、感情が高ぶりすぎた。
続きは夜に・・・。
求めすぎると魔力がゆらぐんだ。だけど、今私はコントロール不能になった。
夜までに冷静に愛情を力に変換できるように、イメージトレーニングをするよ。
だけど・・・フィア。君は前よりもずっとすばらしい。
母性と愛が僕の思考回路を完全に止めてしまうこともできそうなくらい、すごい魔力となって私に襲いかかってきたよ。
君は合格だね。あとは私とルイフィスか・・・。」
フィアは半信半疑で、いくら魔力が強くなったアルミスでもそんな魔法使いのおばあさんのような夢魔法が使えるのか信じがたかった。
「これができなきゃ、私たちのチームは終わりだ。
全員死ぬことになる。
そして、まだ見ぬ他地域の英雄たちに平和を願うしかなくなってしまうんだ。
だが、実験しているヒマなんて私たちにはもうない。
ドールは驚くべき量産をされているから、実験こそが実戦だ。
そのために、フィア・・・君には精いっぱいの母の愛をルイに注いでもらう。」
「もちろんよ。」
「それと・・・今夜、私の寝室にきてほしい。
申し訳ないけど、これは命令です。
誤解があっては苦痛しか得られないから正直に言います。
私はフィアが好きです。
ルイリードに取られたくなかった。
ずっと愛していたし、今も愛している。
君は私を愛してくれますか?
ルイリードのことが頭をよぎっても、忘れられなくてもかまいません。
これも命令です。
私を愛してください。
それが、母の封印から解けた私の魔力を全力で発動させるカギとなるのです。
もちろん、ルイフィスにも明日、丁寧に何度も説明します。
まだ2才の彼に10才になってもらう覚悟をしてもらい、この父を信頼してもらうしかありません。
じつは・・・今少し不安です。
ルイフィスは実の父しか受け入れられないのではないかってね。
命令なんてことを言えば、彼は反発してしまうかもしれない。
それでも、このアルミスを父として信じてもらわなくてはならない。
だから、君の協力が必要なのです。
なんか・・・脅迫めいたようにきこえますね。
私が嫌になりそうではありませんか?」
アルミスの真剣なまなざしを受けて、フィアは首を横にふった。
「その命令は喜んでお受けします。
一時はあなたに攻撃までくわえたことのある、私を精いっぱい愛すると言ってくださるんだもの。
私が嫌なわけありません。
ただ、私もルイフィスの気持ちについては不安なの。
だからお願い、アルミス・・・私に彼を守る力と勇気を与えてください。」
「ああ、私にできることはすべてフィアにあげる。
以前の私とはかなり違うと思うから、驚かないでほしい。
あ・・・そんな顔をしないで。怖がらせるつもりはないんだ。
思う存分、君を愛させてほしい。
今はとりあえず、約束のキスをしておきたい。」
「ええ・・・ん・・・?うう・・・んふっ・・・あっ・・」
(何、この温かさ?口から私の胸にすごい勢いで全身を火照らせてしまうような気が押し込まれるわ。
体じゅうが熱い・・・。だめ、こんなことでは夜まで待てないくらいよ。
アルミスの魔力がこんなに私を熱くしてしまうなんて・・・。
ああ、腰がひけてしまう・・・早く離れなきゃ、私は今すぐはしたない行動をとってしまいそう。)
「ごめん、感情が高ぶりすぎた。
続きは夜に・・・。
求めすぎると魔力がゆらぐんだ。だけど、今私はコントロール不能になった。
夜までに冷静に愛情を力に変換できるように、イメージトレーニングをするよ。
だけど・・・フィア。君は前よりもずっとすばらしい。
母性と愛が僕の思考回路を完全に止めてしまうこともできそうなくらい、すごい魔力となって私に襲いかかってきたよ。
君は合格だね。あとは私とルイフィスか・・・。」