お茶の香りのパイロット
ラフィニがラーガにしがみつくときに、小型ロボットは空高く飛び上がると、ラーガを上空からバズーカのようなもので撃ってきた。
ズズズーーーーン!ドドーーーーン!
「うわっ、こ、このぉ・・・こんな大型武器も備えていたとは・・・。
でも、私はここでやられるわけにはいかない!
逃げ切らなければ・・・逃げ切らないと2人ともやられる・・・。」
小さなスーパードール1体に数多くの損傷を受けた2機はすぐに格納庫へと運び込まれ、パイロットの2人も医務室へと運ばれた。
「アルミス様!!!しっかりなさいませ。」
「す、すまないね・・・フィアを・・・フィアを頼むよ。」
フィアは背中と右腕にかけての打撲を負って湿布薬中心の治療で済んだが、アルミスは背中から首へと衝撃を受け脳震盪を起こして、両方の肩から腕にかけて出血していた。
「アルミス様はどうしちゃったの?
お願い、容体を教えて!
どうして、もどってこないのよ。」
フィアはメディカルスタッフに声をかけたが返事がもどってこなかった。
(どうしよう・・・私をかばって怪我をしたんだわ。
無理をしたつもりじゃなかったけど・・・私はぜんぜん役立たずで・・・どうしたら・・・。
このままアルミスが起きられなかったらどうしたらいいの?)
フィアは処置室の前で跪いたまま動けずにいると、寝かされたままのアルミスが病室へと運ばれていった。
病室へとフィアもかけつけると、アルミスは眠ったままだった。
「アルミス・・・。私をかばって怪我するなんて。
私なんていなくてもどったことはないけど、あなたはここに居なきゃいけない人なのに。」
「フィアも居てくれないといけない人ですよ。」
「アルミス!!!起きたの?すごく痛む?」
「怪我したところは痛くないとは言えませんよ。
でも、お互い命を落とさなくてよかった。」
「でも、でも・・・アルミスがこんな・・・申し訳ありません。ごめんなさい。」
「そうですね・・・私に迷惑をかけたあなたに罰を与えます。」
「はい。」
「私の傷が完治するまで毎日、私の身の回りのサポートと愛情のこもったキスをしてください。」
「はい、わかりまし・・・えっ!?ええっ!!!!き・・・スって。」
「どうしても嫌なら、もうフィアには会いたくありません。
すぐに出て行ってください。」
「どうしてそんな・・・(冷たいことを言うの?)
わかりました。キスしますから元気になってください。」
フィアは自分の顔をアルミスの顔に近づけると、包帯で巻かれているアルミスの両腕がフィアをとらえて抱きしめてしまった。
そして、すばやくフィアの唇にベッタリとアルミスの唇が重なる。
「うっ・・あっ・・・あん、ううう・・・(なんてキスをするの?愛情をこめるもなにも、求められてしまってるのは私の方だわ。
こんなにはげしいと傷口にさわるんじゃ・・・?)
んっ・・・もう、もう・・やめ・・て。」
「嫌ですか?・・・私は・・・私は弱みにつけこむひどいヤツですね。」
「違います。アルミス様は悪くない・・・嫌なんじゃなくて・・・その・・・私が変なんです。
こんなの初めてだから・・・男の人にこんなことされるの初めてで。
すぐに逃げてしまいたいんです。」
「だめです。逃げないでください。
罰なんて言いましたけど、私はフィアに甘えたいんです。
平手打ちをくらってから、私も普通ではいられなくなってしまいましたから。」
それだけつぶやいたアルミスは、また目をとじて眠ってしまった。
ズズズーーーーン!ドドーーーーン!
「うわっ、こ、このぉ・・・こんな大型武器も備えていたとは・・・。
でも、私はここでやられるわけにはいかない!
逃げ切らなければ・・・逃げ切らないと2人ともやられる・・・。」
小さなスーパードール1体に数多くの損傷を受けた2機はすぐに格納庫へと運び込まれ、パイロットの2人も医務室へと運ばれた。
「アルミス様!!!しっかりなさいませ。」
「す、すまないね・・・フィアを・・・フィアを頼むよ。」
フィアは背中と右腕にかけての打撲を負って湿布薬中心の治療で済んだが、アルミスは背中から首へと衝撃を受け脳震盪を起こして、両方の肩から腕にかけて出血していた。
「アルミス様はどうしちゃったの?
お願い、容体を教えて!
どうして、もどってこないのよ。」
フィアはメディカルスタッフに声をかけたが返事がもどってこなかった。
(どうしよう・・・私をかばって怪我をしたんだわ。
無理をしたつもりじゃなかったけど・・・私はぜんぜん役立たずで・・・どうしたら・・・。
このままアルミスが起きられなかったらどうしたらいいの?)
フィアは処置室の前で跪いたまま動けずにいると、寝かされたままのアルミスが病室へと運ばれていった。
病室へとフィアもかけつけると、アルミスは眠ったままだった。
「アルミス・・・。私をかばって怪我するなんて。
私なんていなくてもどったことはないけど、あなたはここに居なきゃいけない人なのに。」
「フィアも居てくれないといけない人ですよ。」
「アルミス!!!起きたの?すごく痛む?」
「怪我したところは痛くないとは言えませんよ。
でも、お互い命を落とさなくてよかった。」
「でも、でも・・・アルミスがこんな・・・申し訳ありません。ごめんなさい。」
「そうですね・・・私に迷惑をかけたあなたに罰を与えます。」
「はい。」
「私の傷が完治するまで毎日、私の身の回りのサポートと愛情のこもったキスをしてください。」
「はい、わかりまし・・・えっ!?ええっ!!!!き・・・スって。」
「どうしても嫌なら、もうフィアには会いたくありません。
すぐに出て行ってください。」
「どうしてそんな・・・(冷たいことを言うの?)
わかりました。キスしますから元気になってください。」
フィアは自分の顔をアルミスの顔に近づけると、包帯で巻かれているアルミスの両腕がフィアをとらえて抱きしめてしまった。
そして、すばやくフィアの唇にベッタリとアルミスの唇が重なる。
「うっ・・あっ・・・あん、ううう・・・(なんてキスをするの?愛情をこめるもなにも、求められてしまってるのは私の方だわ。
こんなにはげしいと傷口にさわるんじゃ・・・?)
んっ・・・もう、もう・・やめ・・て。」
「嫌ですか?・・・私は・・・私は弱みにつけこむひどいヤツですね。」
「違います。アルミス様は悪くない・・・嫌なんじゃなくて・・・その・・・私が変なんです。
こんなの初めてだから・・・男の人にこんなことされるの初めてで。
すぐに逃げてしまいたいんです。」
「だめです。逃げないでください。
罰なんて言いましたけど、私はフィアに甘えたいんです。
平手打ちをくらってから、私も普通ではいられなくなってしまいましたから。」
それだけつぶやいたアルミスは、また目をとじて眠ってしまった。