おかしな昼下がり
母は私の顔を見てから、口を開きました。
“考えたわよ?あなたも幼かったし、
お父さんは絶対必要だと思ったもの。"
そこで、母は一旦、区切ってから、
口を開きました。
“でもね?でも、お母さん。
やっぱし、お父さんのこと、今でも、
心から愛してるの。”
この時の、母の顔を私は忘れません。
亡くなった父のことを、嬉しそうに話していて…
父が亡くなっても、母の中では、
やっぱり、父が一番好きなんだって。
今でも父のことを心から愛しているんだ。
そう母の表情から見てとれました。