最初の恋
「教えてよ。竜...私を信じてよ」
「母さんが殺人起こして、父さんが子供が重りだからって言って俺と妹と弟を施設に預けるんだってよ」
「・・・・・・・」

言葉が出ない。
なんて慰めれば良いのか分からない...

「ゴメン。そんな事相談されても困るよね。」
「ぅうん。良いよ。相談して?」
「ありがと。この事、拓と杏依沙にしか言ってないから。」
「彼女には?」
「言ってない。今の彼女あんま信用出来ねぇ・・・」
「そっかぁ」
「うん。ほぼ元カノの代わりにいて貰っただけだから」

ちょっと安心...
と言うかかなり安心。

「そんな彼女別れなよ」

つい出てしまった。
智鶴の言葉を思い出すとつい別れて欲しい・・・の思いが口に出てしまう。

「いいよ。」
「エッ?」
「その代わり実は俺さァ女がいないと生活出来ない。」


キタッッ――――→
チャンス到来!!


「じゃ新しい彼女作りなよ。今度は信用出来る人」
「俺が信用出来るのは杏依沙だけだよ。」
「本当に?」
「うん。俺会った時から杏依沙が好きだった。良かったら俺の彼女になって?」
「今の彼女と完璧に別れてからなら良いよ」

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