美形生徒会長様をハントせよ!
「お兄さんはこの辺に詳しいですけど、この辺に住んでるんですか?」

「そんなとこかな」

…そういやこんな夜遅くに何をしていたんだろうか。こんな所で。


「君は…肝試し?」

「そんなとこです」

「俺もやったなぁ」

「結構怖いですよね…」

現実逃避したくらいだからね。そのせいで迷子になったんだけどもね。

「さっき危ないって言ってましたけど何があるんですか?」

「沼があるんだよ。気をつけてね」

それは危なかった。

お兄さんと10分ほど歩くと、最初にまっすぐ歩いてきた場所についた。

「ここで大丈夫です。ありがとうございました」

「うん。じゃぁね」


お兄さんは来た道を戻っていった。
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