美形生徒会長様をハントせよ!
歩きながら話してくれた。

この辺に住んでいる人は居なくて、若い人も少ないらしい。しかも私が歩いていた場所は立ち入り禁止らしくて。


「じゃ、私が見たお兄さんは…?」

「きっと昔鶴来と同じように迷子になって沼に落ちて亡くなった方の霊でしょう」

冷静に分析されても。何でそんな興奮してんの?ねぇ?

嘘でしょ?あの優しいお兄さんが幽霊なんて…!

「幽霊…」

「とにかく。無事でよかった。二度とこんなことがないように」


「会長…。そんなに私のことを心配してくださって…!」

「そりゃ誰だって心配するだろ!馬鹿か!」

「!!」

怒られた…!ちょっとした冗談だったのに…。ホントに心配してくれてたんだ…。悪いことしたなぁ…。



「ごめんなさい…」
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