美形生徒会長様をハントせよ!
翌日、HRが始まる前に走って会長のクラスへと向かった。


教室に行けば相変わらず人気者の会長が。


「かかかかか会長!!」

ドモりながらもいつもより大きな声で叫べば迷惑そうな顔をした会長がこちらにやってきた。

め、迷惑ですよね!大声で叫んでね!おまけにお兄ちゃんがぁぁぁ!!!


「…朝からうるさい。用は?」

そうですよね!朝から叫ばれてご機嫌な人いませんね!常識知らずですね私!


「ああああああのぉぉ!!昨日メールでも謝らせていただいた件で…!」


しばらく考え込む会長。

怒ってますよね!ほんと申し訳ない!


会長は考えるのを止め口を開く。

「あぁ、あれね。ぜんぜん気にしてないし」

「ですよね!気にしてませんよね!はは………は?」


『気にしてない』会長の口からこぼれた言葉は私が思っていたものとは真逆の言葉だった。

「…んだよ?」
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