美形生徒会長様をハントせよ!
休み時間。私はいつもの如く走る。2年C組へ。会長の居る教室へ!


「会長!こんにちは!」

「またかよ…」

「え?待ってたって?ちょっ、会長ったら大胆!きゃっ!」

渚、照れるぅ~。

「耳鼻科行け。ついでに精神科も行け」

「毒舌…ぬへへ」

会長の呆れたため息と共に綺麗な声が聞こえた。

「渚ちゃんだよね?」

会長と同じクラスのおねーさま方だ。

「うぇっ?!なぜ私の名前を?…もしやストーカー?」

「お前が言うな、お前が」

私は愛の狩人です!

「やっぱりー!可愛いなぁ」

か、かわいいだと!?親にも言われたことないぞ!?

「めめめ滅相もないです!おねーさま方のほうがよっぽど美人さんです!いい匂いするし!」

「ははっ。ねぇ。抱きついていい?渚ちゃん小さくて可愛いからさ?」

「ぜぜぜ是非!私もぎゅーしたいです!こんなチビでよければ!」

私はおねーさま方と順番に抱き合った。会長の呆れた目がこっちを見ていた。
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