美形生徒会長様をハントせよ!
チャイムがなり、それじゃ、時間なので。と言い教室に戻った。


「渚。ほんとにサボるとは」

あ、藍ちゃん…。

「あ!そそそそそう言えば藍ちゃんは【根上旬】先輩知ってる?」

私は話題を逸らすため、先ほど会ったばかりの先輩の名前を出した。

「知ってるも何も超有名よ!」

ワオ☆想像以上の食いつき!

「数々の有名な不良チームを潰してきた赤羽の悪魔として恐れられてるやつよ!」

先輩。何してんすか。

「あー、怖い怖い。いきなりそんな話持ち出すなんて…もしかして会ったとか?」

「GIKU☆」

「ちょ!大丈夫!?何もされてない!?怪我してない!?」

私の肩をガクガク揺さぶる藍ちゃん。

「大丈夫だよ!それに優しい先輩だったし!」

イケメンだし良い匂いしたし!

「騙されてるって!」

「違うよ。先輩も怖がられて困ってるって言ってたし!イケメンだし白檀の匂いだし!」


「…何か匂い持ち出されると疑えない」

「ねえそれどういう意味?ねえ」
< 34 / 327 >

この作品をシェア

pagetop