美形生徒会長様をハントせよ!
両チームとも点は一点も取らず、時間だけが刻々と迫ってきた。

チームのみんなも体力は限界寸前。俺もヘトヘトだ。

そんな時、ほかのやつ等よりも一際でかい声が聞こえた。


「かいちょぉぉぉぉぉおおおお!!!!頑張れぇぇぇえええぇえ!!!!ついでに先輩もぉぉおおぉぉお!!」


渚だ。ほんの少しの間声が聞こえた方を見つめた。

「ったく…。あいつってやつは…」

うるさいし周りもチームも相手チームもびっくりしてんじゃねーか。

てかその首にぶら下がっている一眼レフカメラは何だ。


「よかったな、海。俺はついでかよ」

旬はそう言いながら渚に手を振る。

「まぁ、旬だしな」

「何だとコラ。つーか海嬉しそうだな。ニヤけてる」


は?何で俺が…。


「とにかく、後輩にかっこわりぃとこ見せらんねぇな?」

「わかってる。勝つぞ」

「当たり前だ」
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