美形生徒会長様をハントせよ!
渚に渇を入れられ俺も旬も必死にボールを奪った。

それを見てかチームメイトも気合いが入り、無事、点を入れることができ試合終了。


俺たちは、見事優勝。よくやったと思う。


休憩しようとその場を離れた瞬間、友達の手を引いてとてつもない早さで渚が走ってきた。足早いな。友達疲れてんぞ。


「会長!優勝おめでとうございます!!」

「…ありがとう」

満面の笑みを浮かべる渚。俺よりも、チームの誰よりも嬉しそうだ。

いつものようにマシンガントークでタオルと手作りジュースとやらを貰った。

その貰ったタオルで汗を拭き、怪しいジュースを飲んだ。

渚に目をやるとヨダレが。たまに出てるよな、こいつ。ヨダレを拭けと注意した。

「会長、どうですか?まずいですか?」

そこは美味しいですかだろ。でも味は確かで。

「…うまい」

「ほんとっすか!?」

キラキラした目でこっちを見てくる。眩しい。

「何で疑うんだよ。うまいって言ってんだろ?」

こいつはたまにネガティブ思考になりかかるらしい。
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