美形生徒会長様をハントせよ！

無事、生徒会役員発表会は終わり、今は放課後。



「いやぁ。シトラスさんが生徒会長だとは。イケメンだとは。モテモテだとは。やっぱり私の恋は間違ってなかったな、うむ」

残り香も堪能したし。

「渚なに言ってんの？生徒会長落とそうって言うの？」

「？当たり前じゃん」

何を当たり前のことを。海は広いし大きいくらい当たり前なことを。

「無理よ。ライバル多いし、あんた可愛くないし」

「言葉の暴力ダメ、ゼッタイ。言っても良いこと、悪いこと、世の中にアル」

私を無視してそれにと続ける藍ちゃん。

「近づくのだって一苦労よ」

あれか。女子の壁で他の女子の攻撃を防ぐとやらか？

「ま、諦めないけどな！」

諦めたらゲームセットだしな！

「…でしょうね」

なに言っても無駄だと言うことを誰よりも知っている藍ちゃん。


「当たるだけ当たる。まぁ、見ていて下され」

「？」