ハロウィンの魔法
「ハルくんごめんね!!あたしが惚れ薬なんて入れちゃったから…!!」
「は…?」
「ハルくんほんとはあたしのこと好きじゃないのに……
ほんとにごめんね…」
「桃華、お前なに言って…」
「2滴だけだったのに、ほんとに効くんだね……
ほんとに……」
やだ
視界がぼやけてきた。
ハルくんは、あたしのことを好きなんじゃない。
惚れ薬のせいで言ってるだけで、あたしのことは好きじゃないの…
分かってるけど、悲しくなる。
「薬なんか、効いてねぇよ」
「え……?」
「俺が好きなのは、桃華なの。惚れ薬のせいなんかじゃない。
ずっと前から。ずっと好きだから……」
「ハルくん…」
ハルくんから一旦離れて、顔を見る。
「あたしもハルくんのこと、大好き!」