Snow Love. ~大好きなキミへ~
“生きてみようかな”
初めてそう思えた、この瞬間。
私の隣には……優くんがいた。
私はやっぱり───
優くんが好き。
「ねぇ優くん……」
今なら、自然と言える気がした。
溢れ出した想いは、止まらない。
「私ね、優くんのことが………」
”好きだよ”
そう言おうとした時。
「優妃ー?どこにいるの?」
静まり返っていた静寂の中で、女の人の声が響き渡った。
私はハッと我に返る。
「あ、いたいた!もう、優妃。捜したんだから。先生、すごく怒ってたよ?」
その女の人は、優くんと同じ2年生の先輩。
一目見て、すぐに分かった。