Snow Love. ~大好きなキミへ~


名前は確か、相田葉月(あいだはづき)
先輩。


この学校の副会長で、バレーボール部の主将も努めているらしい。


相田先輩の特徴は、バレー部らしくバッサリと切られたその髪型。


それもそのはず。


私たちのバレー部は強豪校らしく、昨年は県内ベスト4、そして今年は全国大会に出場したとか。


この学校の生徒なら誰もが知っている、
かなりの有名人だ。


「あー……わりぃ。多分、課題のことだろ。ごめんな、陽乃。さっき何か言いかけてただろ?」

「え?……あ、全然いいよ!大したことじゃなかったし……。早く先生のとこ行ってきなよ!」


一瞬、胸がドキッと跳ねた。


ってか私……何を言おうとしてたんだろう……。


危なかった。


心より先に口が動くなんて初めての体験で、相田先輩がきてくれてよかった。







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