Snow Love. ~大好きなキミへ~
愛花ちゃんはなぜか顔を赤くしながら、
「うわっ……。ここに天使がいる……」
とか、何かよく分からないことを呟いている。
「あはは……っ」
私と光莉ちゃんは、そんな愛花ちゃんを見て笑う。
………いつの間にか、3人ともが目尻を下げて優しく笑っていた。
それはまるで、日だまりに包まれた太陽のようで。
───今はまだ、このままでいい。
愛花ちゃんのくれる、不器用な優しさ。
光莉ちゃんのくれる、穏やかな愛情。
そして……優くんがくれる、泣きたいくらいに愛しい幸せ。
今この瞬間が、私にとって何よりの宝物だから。
何も変える必要はない。
このささやかな幸せは、これからもずっと続いてく。
“どうか、変わらないでいて”
この時、確かにそう願ったのに……
どうしてなんだろうね。
恋がこんなにもつらいなら、キミとなんて出会いたくなかったよ───。