Snow Love. ~大好きなキミへ~
「あっ、葉月、優ちゃん!クラス、同じだよ!」
「え、嘘?」
「まじで!?」
最初にクラス表に書いてある私たちの名前を見つけたのは、百合。
「本当によかった……。ね、葉月!」
「……っ、うん」
「葉月?どうしたの?」
「い、いや!何でもないよ!」
一瞬、めまいがした。
私を見て嬉しそうにはにかむ百合が、とてもキレイで。
冷静になって周りを見渡せば、たくさんの人が私たち3人に注目していた。
その人たちはみんな……小学校が違った子たちばかり。
きっと注目の的になっているのは、私ではない。そして、優妃でもないだろう。
「葉月、優ちゃん、早く教室行こ!」
絶対、この子だ。