Snow Love. ~大好きなキミへ~
そしてそれから約一年が経った頃。
私たちは何事もなく2年生に進級。
奇跡的にまた私たち3人は、同じクラスになった。
私はバレー部、優妃はサッカー部、そして百合は吹奏楽部。それぞれがそれぞれの部活で、初めて後輩に教える立場になった。
それでも───。
「早く帰ろうよー!」
「うん!行こっ」
「ちょっと、お前ら待てって!今日は俺んちでご飯だろ?」
私たちは何も変わらなかった。
「早く、優妃ママのご飯食べたいね!」
「ねー!」
たまにお互いの家でご飯を食べあったり、夜には3人でお泊まりしたり。
私たちは私たちのまま───。
どれだけ時が経ったって、3人の絆はずっと永遠で。
まだ幼かった私たちは、そう信じて疑わなかった。