Snow Love. ~大好きなキミへ~


別にね、百合を恨んでるわけじゃないんだよ。


逆に、よかったと思ってる。


優妃が好きになった人が、百合でよかったって。


そう、本気で思ってるんだ。


だってね、優妃も百合も、大切な幼なじみだもん。


ふたりが、大好き。


だからこそ、幸せになってほしいと心から願う。




「葉月……ありがとう!私ね、葉月が大好きだよ!」




……ほら、この笑顔が見れるだけで、私は十分幸せだから。


だからさ、百合。


これからはちゃんと、自分の幸せを追いかけなよ。


百合はもう十分、苦しんだ。


もうこれ以上、つらい思いする必要はないの。


私の想いは、私の恋は叶わなかったけどそれでいい。


私の幸せも、百合に全部全部あげるから。


……お願いです、神様。


───百合の笑顔がどうか絶え間なく、
続きますように。


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