Snow Love. ~大好きなキミへ~


───ひらり、ひらり。


淡いピンク色の花びら一枚一枚が、命を削るように散っていく。


“春は出逢いと別れの季節”


よくこんな言葉を耳にするけれど。


この高校2年生の春が、私にとってまさに出逢いと別れの季節になるなんて、この時の私は思いもしなかったんだ。


───ねぇ、どうしよう…。


私がもっとしっかりしていれば、キミのことをこんなにも傷つけることもなかったのかな。


もう、分からないよ。


何が正確で、何が不正解なのか。


私はどこへ向かえばいい?


キミからの無償の愛を、私はどうすればいいのかな。


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