Snow Love. ~大好きなキミへ~


「ん……」


いつものように、目覚ましの音で目覚める朝……ではない。


どうやら今日は、いつもより早く目覚めてしまったみたいだ。


もう一度寝ようと寝返りをうって目を閉じるけど、どう頑張っても寝られそうにない。


「朝ご飯……作ろっかな……」


まだ重苦しい体をベットから起こして、リビングへとつながる階段をそーっと降りる。


「ん……おね、ちゃん……?」


朝ご飯を作っていると、梨乃が眠そうに目をゴシゴシと擦りながらリビングに顔を出してきた。


「あれ?今日は早起きだね。いつもは私が学校行くときも寝てるのに」


私が少しからかうように笑うと、


「もう。そんなこと言ったら、梨乃がねぼすけさんみたいじゃんか。梨乃だってもう、6年生なんだよ?お姉ちゃんのお手伝いする」


そう言って梨乃は、頬をぷくっと膨らませた。


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