Snow Love. ~大好きなキミへ~


───キーンコーンカーンコーン。


HRの終了を告げるチャイムが鳴った。


それと同時にみんなが椅子をガタッと揺らし、立ち上がる。


「気をつけ、ありがとうございました」

「「ありがとうございました」」


最後の挨拶を済ませてから、私は光莉ちゃんと愛花ちゃんのもとへと歩み寄った。


今日は学校が終わるのがいつもより早いから、3人で放課後話そうね、って約束してたんだ。


いわゆる、ガールズトークってやつ。


「ねぇねぇ」

「ん?」

「今日どこで………」


“今日どこで話す?”


そう、言うつもりだった。


でも、自分の中で言葉が詰まって、私の喉から声が出てくれない。


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