Snow Love. ~大好きなキミへ~

甘い恋心



今日は入学式。今は式典の真っ最中。


私ももう先輩になるんだな……なんて考えてたら、斜め後ろから肩をトントンと叩かれた。


先生に気付かれないようにそっと後ろを向くと、なんだか頬を赤く染めた愛花ちゃんがいた。


「どうしたの?体調悪い?」

「……違う」


どうやら、体調が悪いわけではないみたいだ。


「何かあった?」


私がそう聞くと、愛花ちゃんは少し身を乗りだして私の耳にこそっと囁いた。


「私の右隣の男の子、かっこいい……」


私はバレないように、チラッと愛花ちゃんの右隣を盗み見る。

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