Snow Love. ~大好きなキミへ~
次の日のお昼休み。
「陽乃!」
いつものように光莉ちゃんと愛花ちゃんと私、3人で弁当を食べていると、後ろから声をかけられた。
「あ、奈子!」
振り向くと、そこにはにこにことした笑顔で教室の扉を指さしている奈子がいた。
「……優くん?」
私がそう問うと、奈子はもっと笑顔になって、コクンと頷いた。
いつからだろうね。
お昼休みに奈子が話しかけてくると、優くんのことだと分かるようになったのは。
「陽乃、可愛い」
「……うるさい」
「ふふっ、照れてる」
なんだか恥ずかしくなっていじけた顔になると、奈子に楽しそうにからかわれた。
「……行ってくるね」
そう呟いてみんなに小さく手を振ると、3人は嬉しそうに手を振り返してくれた。