Snow Love. ~大好きなキミへ~
そしてそれはきっと光莉ちゃんも同じで。
溢れてきた一滴の雫をブレザーの裾でゴシゴシと拭って、
「ありがとう。……私、頑張るから」
そう強く言い放って笑顔を見せた愛花ちゃん。
涙に濡れた瞳の奥に見えた大きな決意は、まるで彼女自身を表しているかのようで。
私なんかの何倍も、強いと思った。
「よし、体育館に行こっか?次、全校で身体測定だよ」
愛花ちゃんの手を握って、光莉ちゃんが優しく促す。
「行こ行こ!身長伸びてますように!」
光莉ちゃんに続くように私もそう言った。