Snow Love. ~大好きなキミへ~
でも彼は嬉しそうな笑みを浮かべたまま、私の瞳をまっすぐに見つめた。
「好きだ」
その直球な言葉に、素直すぎる告白に。
周りが“キャー”っと盛り上がるのが分かった。
「あんたに好きな人がいるのは分かってる。俺のこと、全く好いてくれてないのも分かってる。それでも俺は……」
もう、笑ってはいない。
私を見つめるその真剣な瞳や顔つきは、立派な男の子のもの。
「あんたが好きだ」
「……っ」
「本気で、好きになったんだ」
スポットライトに照らされるように、春の光が私たちの上に降りかかる。
胸の奥が、トクンと鳴った。
にかっと笑った彼の笑顔が、なんだかとても眩しかった。