Snow Love. ~大好きなキミへ~
その日の放課後。
「災難だったね、陽乃」
「本当だよ。今日はいつも以上に疲れた気分……」
「お疲れ様」
光莉ちゃんと愛花ちゃんに挟まれて、私たち3人は駅までの道のりをゆっくり歩く。
「でもさ、陽乃。あんなにまっすぐ告白されたら、少しでも心が揺れ動いちゃうんじゃないの?」
「うーん……」
「だってさ、橋本くん、だっけ?陽乃のこと、本気で好きだって言われたんでしょ?」
「……正直、ちょっとだけドキドキした。でもやっぱり、優くんといる時のドキドキとは違うよ」
そう、優くんといる時のドキドキは、胸が苦しくて話せなくて。
でもやっぱり、話したくて。