Snow Love. ~大好きなキミへ~


あれから2週間。


そう、優くんに告白して、橋本くんに告白されて……もう、2週間がたったんだ。


優くんから告白の返事はまだもらえていない。


でもいいの。


まだ返事がもらえていないということは、それだけ真剣に私のことを考えてくれているということだと思うから。


もちろん不安に思うこともある。


でも今の私には、待つことしかできない。


優くんが自分で決断して答えを出してくれるまで、待っていることしかできないんだ。


「───っしゃー!!」


そんなことをひとり考えていると、急に外のグラウンドから大きな声が聞こえてきた。


2階の窓際の席に座っている私は、何事かと思って伏せていた顔を上げ、グラウンドに目を向ける。


「……あ」


そこには、たくさんの仲間に囲まれて笑っている橋本くんがいた。

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