Snow Love. ~大好きなキミへ~
その日の放課後。
「ねぇーお願い!ついてきてよ」
「えー。どうしよっかなー」
「本当にお願いだからー!光莉、陽乃、一生のお願いです……」
「「ぷ……っ、あ、あはは……っ」」
私と光莉ちゃんの目の前には、私たちに向かって一生懸命頭を下げる愛花ちゃん。
「もう……っ、愛花がこんなにお願いするとか、めずらしすぎだよね」
「本当だよね。いつもの愛花ちゃんじゃないくらい必死じゃん」
「だ、だって……」
私たちの言葉に何も言えなくなったみたいに、愛花ちゃんはごにょごにょと口ごもる。
「だって、なにー?」
そんな愛花ちゃんに追いうちをかけるように、光莉ちゃんが笑いを含んだ声で問いかけた。